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2011-08-08 [日々のくらしから 家族、社会、自問]

 DSCF1586.JPG

 DSCF1580 (2).jpgこのところ、更新をすっかりサボり気味です。今日は暑さが戻って、湿度も高いので、快適とはいきませんでした。でも時々開け放した窓から涼しい風がはいってきます。

ちょっとうれしかったニュースから。最近大腸がんの内視鏡検査を受けたのですが、問題はありませんでした。七、八割怪しいと思っていたので。「たぶん過敏性大腸でしょう。心配ないということを証明するために、検査しましょう」と。一度何十年かまえに受けたことがあり、二度と受けたくないと思っていたので、キャンセルしようか悩んだ末、やっぱりゴメンですね。まあ結果はよかったので、命がのびた思いです。

このところ、本多勝一編の「子どもたちの復讐」上下とさらに関連して「こどもがなぜ親を殺すのか」(菊池良輔著)などを続けて読んでいました。ちょっと重すぎる問題なのですが。これらの本が出たのは1979年から198O年代で、いまからはかなり前です。が、どうしてももう一度しっかり読み直してみたいと思いました。やはりこの本が検証している問題は特殊ではなく、今も象徴的な問題で、形や質的にも様々に変わってはいても、次の時代を考えるうえで重要な意味をもっていると思いました。

たぶん知っていらっしゃる方が多いと思いますが、「子供たちの復讐」は激しい家庭内暴力の末に開成高校生Aが父によって殺され、続いて母が自殺した事件、もう一つは祖父と父がともに学者という家庭で、当時有名私立高一年生だった少年Bが祖母を殺害し、そのあと遺書を残して自分もビルからとびおりて自殺した事件をあつかっています。

もう一度読み直してみて、とくに上巻「開成高校生殺人事件」は初めて読んだくらいに新たらしく知ったこと、考えたこと、思いを新たにしたことがありました。

祖母を殺し、自分も自殺した高校生は遺書のなかで、家族にすさまじい乱暴を働いたあの開成高校生の気持ちがよくわかる、彼は私と全く同じ気持ちだったのだと書いているのですが、二人に共通する、言語で表現することのできないやり場のない怒り、ありきたりの進学問題にとられてしまう無念さと表現した感情の背後にある問題とはなにかについて考えさせられました。到底あってはならない行為、事件に発展してしまった裏側に、彼らが求めていた父性に出会えなかった、あるいはずれていたという不幸、そして新しい自画像を作ることも、新しい価値観も見つけられなかった不幸(医者やカウンセラー、学校、広くは社会もふくめて)があったのではないかと特に開成高校生の事件では強く感じました。

父性について河合隼雄さんが次のような指摘をしています。欧米では「父なる神」を背後に持っているからこそ核家族が可能なのですね。そういう父なる神というものに、小さい時から鍛えられて戒律を守り、神の教えに従う人間として成人するから、結婚して子供を産んで一つの家をつくってもやっていける。現在の日本人は、まだまだ母性原理を温存していて、男も女も核家族を作るような人間としての鍛え方をされていないのが実情です。人間が鍛えられる前に経済的に核家族が可能になってしまった。だから本当の意味の父も母もいないような家がいっぱいある。本当の母とか父とか求めてもいないということになると。

A少年、B少年がぶつかってもがいて苦しんだ壁、新しい自画像を作れなかった原因はなんだろうかと考えました。痩せ細った教育力、自然や血縁、地縁社会の崩壊とともに剥き出しの個人が一人一人で、アイデンティティを揺さぶられているように思えます。それは少年だけでなく、少年の父や母にとっても、そしてわたしにとっても同じ問題だと思えました。課題ははっきりしたように思えます。若い人たちの動きをみるとすでにものさし一本の価値観から抜け出している人も多いのかもしれないと思うことがあります。それは一部の人かもしれませんが。あまり恐れずに一歩、一歩を歩むことかもしれないと思いました。


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ぼんぼちぼちぼち

検査結果 問題なくて良かったでやすね(◎o◎)
by ぼんぼちぼちぼち (2011-08-09 12:41) 

青の風画

親と子の関係、あらためて考えさせられます。
ただ親は子供より優れているとは限らないんでは
思っています。

by 青の風画 (2011-08-09 13:15) 

タックン

フヨウの花 宙に浮いているような不思議な写真ですね^^
開成高校生の事件・・あれは衝撃でした。
by タックン (2011-08-09 20:21) 

風船かずら

akipon様、 kakasisannpo様ナイスありがとうございます。

ぼんぼちぼちぼち様、ありがとうございます。

青の風画様、コメントありがとうございます。子どもは創造的で親より優れている。私もそう思います。しかし、親世代は創造的であることを忘れますが、伝えるべきこともあるのだろうと思います。

タックン様、言われてみると本当に宙に浮いているように見えますね。朝の散歩できるだけするようにしています。
by 風船かずら (2011-08-10 09:19) 

風船かずら

chiiukokoneka様、綾小路曽根斗魔様、訪問ありがとうございます。
shin.sion 様、夢ぞら様、mwainfo様、水郷楽人様、katakiyo様、ナイスありがとうございます。
by 風船かずら (2011-08-13 10:59) 

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